最先端技術によって蘇った発電方式=コアレス・ストレートフラックス
「青龍」に採用されたコアレス・ストレートフラックス方式は、かつて品川無線にてGrace F-8の設計補佐、F-9の主設計、NakamichiではTX-1000、Dragon CTの基本設計、センターサーチ機構の設計に携わった目黒弘氏が考案したものです。当時はMMが廉価機、MCが高級機という固定観念により、従来型とは全く別方式である本方式もMMの範疇から離れられず、日の目を見ることなく目黒弘氏の頭の中で長年眠っていました。アナログ全盛期でさえ製品化できなかった新方式が最先端技術によって蘇ります。
発電方式の革命:コアレス・ストレートフラックス方式
コアレス・ストレートフラックス方式は命名の通り、コア材がなく、マグネットの直上にV字型に左右のコイルを配置することにより、スタイラスチップが拾う微細な音溝による磁束変化をストレートに伝えるものです。コイルの出力線が磁束内で不規則に動作するMCと違い、出力線は磁束変化からフリーな上に、レコード再生に最適な調整をしたダンパーゴムを使うことにより更に追従性を高めています。
コアレス・ストレートフラックス方式とMM型との違いは上図青龍構造図と左図MM型構造図を見比べれば一目瞭然です。MM型はコア材に磁束変化を与え、その変化をコイルが取り出します。コアは磁路長も長く、ヒステリアス損があります。コアレス・ストレートフラックス方式ではコアによる影響は皆無です。
また、コアレス・ストレートフラックス方式では針交換が可能です。
青龍を支える最先端技術
コアレス・ストレートフラックス方式の潜在能力を引き出すのが精密な設計と各基幹パーツの製造です。青龍の設計はNakamichiで、TX-1000, Dragon CTの設計に携わり、現在は超高精度が要求されるレーザー分野で活躍するファーストメカニカルデザイン代表 野口康博氏によるものです。コアレスという方式のため、低くなりがちな出力は超精密コイルをV字型に配置することにより0.2mVと一般的なMCカートリッジに比べても遜色ない値です。筐体はシェルも含めて超々ジュラルミンを中心に、個々で不必要な共振モードを避けるために各種素材を用いています。また、付属シェルにはFIDELIXが開発した画期的なMICHAKUコンタクトを採用しました。青龍は設計、製造、組み立てまで全て日本の最先端技術を用いて行われています。
商品仕様
発電方式:コアレス・ストレートフラックス方式
針先:ラインコンタクト針
カンチレバー材質:アルミニウム
出力電圧:0.2mV 5cm/sec.
内部インピーダンス:12.3Ω/1kHz
適正針圧:1.75g~2.00g
ヘッドシェル
超々ジュラルミン製
FIDELIX MITCHAKUコンタクト採用
自重:12.3g
付属シェル装着時重量:30g
詳しくはこちら https://topwing.jp/BlueDragon.html
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